子供の好奇心にまじめに付き合ってみた
よく男の子の育児方法として「ダメと言わない」という方法が掲載されている。
男の子は特に好奇心旺盛で高いところに登ったり、溝の中に手を突っ込んでみたり、水溜りに入ったり、色んな事にチャレンジしたがる。
恐らくほとんどが親が嫌がる行為であり、それ故に「そんな事したらダメ」と言ってしまいがちだ。
平日、仕事や保育園の時間に追われている状態であれば私も「ダメ」と言ってしまう事が多いと思う。
「ダメ」と言わないまでも、何かしらの理由をつけて保育園に行くように誘導している。
ちゃんと子供のペースで登園させてあげたいが、時間の無さに子供に対して「ごめんな」と言いながらも嫌がる我が子を自転車に乗せる事も結構ある。
そんなこんなで、何も予定が入っていない休日。
嫁さんがお昼の用意をするので、ムスコと広場に出かけたのだが、ふと思い立ってムスコのやりたい事を全く拒否せず付き合ってみようと思った。(怪我に繋がるような危険な行動はもちろん注意する)
子供にとってはほとんどのものが好奇心の対象となる。
結果だけを述べると自宅から100m程離れた電車の見える広場に出かけたつもりだっただ、500m程離れた公園に1時間程かけて到着した。
最初に時間を取ったのは靴履きだ。
どっちが右か左かでしばらく迷う。
選んだとしてもマジックテープが上手く出来ずに四苦八苦するムスコ。
しばらく様子見していたが、癇癪を起こす手前で手伝ったので満足している様子だ。
その後も階段の降り方やポストの中身の確認などマンションから外に出るまでに10分以上要していた。
道路では普通に歩いていると思いきやしゃがみこんでタバコの吸い殻やセミの抜け殻など、いつもの道路に無い異物を次から次に発見しては触ったり持ち上げたりして確認している様だった。
電車の広場で遊ぶと思いきや、電車よりも通りすがりの自転車に興味を惹かれた様子で自転車を追いかけて走っていく始末。
そして気付けば1時間ほど経過して近隣の児童公園に辿り着いていた。
いろんなものに目移りしながらもちゃんと公園までの道のりを覚えていたことに感心。
経験が無いからこそ、好奇心はくすぐられる。
大人の行動のプロセスとしては「目的」があって、そこに到達するまでの「方法」や「手段」を考え、「行動」するという流れが当てはまると思う。
なので、「子供と広場に行く」という目的があれば「歩いて」真っ直ぐ広場に向かうだろう。
基本的には「目的」ありきで行動している大人が多い様に思う。
しかし、2歳児の子供の場合は「目的」など無いのだと感じた。
あるのは目の前に映ったモノへの「好奇心」だ。
道に落ちているタバコの吸い殻などに対して、その瞬間に「好奇心」の対象が入れ替わり、真っ直ぐその対象に向かうのだろう。
大人は今までの長い人生の経験から、「道端のタバコ」がどういうものかを理解しているため、それに興味を示す事はまず無い。
つまり「興味のない対象」として、目的を達成するための「無駄」と認識している。
しかし、経験値の無い子供は「道端のタバコ」からも「これはなんだろう?」「なんで道にあるんだろう」と色々な情報を吸収しているのだと思う。
そうだと考えれば、大人はムスコと「公園に行く」という目的ではなく、「散歩に行く」と言う目的でブラブラと子供の好奇心の赴くままにただ寄り添うだけで十分だと思う。
子供は勝手に学び学習していくのを危険管理と聞かれたら答えるぐらいのスタンスで接した方がのびのびと成長していくんじゃないかな?
まとめ
子供目線で書いてきたが、好奇心が強すぎて公園に着くまでに1時間を要している。
子供の成長を考えれば何とも思わないが、夏の日差しの中で歩き回るわけなので、親としてただニヤニヤ付いていくのはNGだ。
ちゃんと水分補給など、子供の健康や安全管理は責任持って対応して欲しい。
それではこの辺で失礼します。