防災には知識よりもっと大事なものがあった
京都市が運営している市民防災センターに行ってきた話。
ちょうど今台風17号が接近してきてますね。
とも言われています。
家庭を持つ事で防災への関心がより強くなった気がします。
ただ頭でわかってもいても実際に災害に遭遇した場合、自分は何が出来るのか。
家族を守ることが出来るのか。
イメージや危機感が全く浮かんできませんでした。
なので、2歳児のムスコを連れて、家族で行ってきました。
目次
地震体験
個室に通され、受付の方から簡単な注意事項。
○今回は震度5の体験
○出来るだけ頑丈そうなテーブルの下に避難する
○避難出来そうな場所がないなら座布団やクッションで頭を守る
○揺れがおさまってから行動する
○ストーブの電源を切る
○ガスの元栓を閉める
○扉を開けて逃げ道確保
○ブレーカーを切る
説明を受けた後にサイレン音がして体験スタート。
グラグラグラっと大きな揺れが来ましたが、何とか家具に捕まっていれば立てるレベル。
ですが、実際に前準備もなく揺れ始め、周囲の家具が散乱してる様子を想像するとまず立っているのは無理だと思いました。
しかも2歳の子供が一緒だとなると自分よりも子供を守っていそう。
その場でしゃがみ込んでいる姿が目に浮かびます。
今回は地震の直後にやることを説明されていたから行動できましたが、おそらくこの体験をしていなかったら、慌てふためいている場面でガスの元栓を切ったりブレーカーを切ったりといった二次災害予防は出来なかったと思います。
どんな場面を想定しても、現実では想定外の事が必ず起こるのだと思わされました。
水害体験
地下街にいる時に浸水してきた場面を4Dで再現し、その臨場感を体験しました。
地下にいると外が大雨だったとしても雨音などは聞こえないので、避難が遅れやすくなることがわかりました。
水が流れ落ちる階段を上るのは大人でも相当な労力を要します。
膝よりも高い位の水になるとまず流されてしまうとのことでした。
浸水の場合はほぼ全ての出入り口からも同じ量の水が絶え間なく流れてくるため、水かさが増す速度はかなり早く、迅速な避難が重要になるとの事。
また家族や知人とはぐれてしまった場合、地下であるために電波などがつながりづらくなるので相手を探すよりもまず自分の避難を優先したほうが良いということがわかりました。
水圧の掛かったドアを開ける体験をしましたが、30代男性の私で水深40センチでの扉は踏ん張って体当たりしてやっと少し開く程度。
50cmではビクともしませんでした。
車で外出している際に、線路の高架下など地表よりも標高が低くなる場所では浸水に会いやすくなります。
50cm程車が水に浸かると電気系統がショートして動かなくなり孤立してしまうリスクが高まるため、車での避難の場合はどの道を通るのかも予め考えておくことが重要です。
救急コール体験
119番を押した事がある人ってどのくらいいるのでしょう?
119番を押したらどうなるのかシュミレーションすることができました。
まずは「火災ですか?」「救急ですか?」と担当者から聞かれます。
次いで「住所」を聞かれます。
このとき一緒に「何か目印になるものはありますか?」と聞かれます。
とっさに自分のマンションを想像しましたが、普通の住宅街であるためこれといった目印が思い浮かびませんでした。
続いて「どのような状況ですか?」と具体的に聞かれます。
とっさに自分や周囲の現状を伝えるって普段から意識していないと難しいと感じました。
まとめ
災害はいつ起こるかわかりません。
それは急に起こる地震もありますが、水害などは徐々に雨脚が強まり気がつけば川が反乱していたりする事もあります。
備えあれば憂いなしとは言いますが、備えとは物理的な物だけではなく、体験も大切な「備え」になるのだと実感しました。
一人一人が意識を高め、実際に防災センターなどにいくという行動を起こしてもらえると幸いです。
それではこの辺で失礼します。